2023/04/24
ニュープロダクツ
センスウェイは、建設現場や製造業などで働く現場作業員の熱中症・転倒を検知するウェアラブルIoTソリューション「ワーカーコネクト(Worker Connect)」を提供する。バイタルデータ、位置情報、転倒状況などを腕時計型デバイスでセンシングし、専用アプリケーションによる作業場所・健康状態の可視化と異常時のアラート通知によって、熱中症の予防や転倒事故の検知を行うもの。
同ソリューションでは、腕時計型のバイタルセンサーが心拍/皮膚温度などのバイタルデータや、位置情報、転倒アクションなどを収集してゲートウェイ(受信機)に送信。ゲートウェイが受信したデータは、インターネット回線で専用のIoTプラットフォームに送信され、Webアプリがデータを表示する。心拍数/皮膚温度の異常や転倒が検知された場合には、指定されたメールアドレスにアラートメールが送信される。オプションでSMS・音声通知にも対応する。
バイタルセンサーとゲートウェイとの間の通信には、長距離が得意で遮蔽物やノイズにも強いIoT専用通信のLoRaWANを採用。工場や建設現場など、Wi-FiやBluetooth搭載のトラッカーではデータ取得が難しかった場所でも利用できるほか、通信費も安価でランニングコストを低減できる。センサーなどは設定済みの状態で提供するため、作業現場への導入もスムーズに行うことができるという。
Webアプリは、メールによるアラート機能のほか、屋外でセンサーが取得したGPS情報から位置をマップ表示する機能、作業員(各センサー)のデータを必要に応じて1カ月単位で出力するレポート出力機能などを備える。
バイタルセンサーの寸法は、45×45×13ミリメートル(時計バンド幅20ミリメートル)。重さは45グラム。動作温度は、摂氏マイナス10度〜60度。稼働時間は、送信1分間隔の場合が12時間程度、3分間隔の場合が24時間程度。
ゲートウェイの寸法は、長さ116×幅91×高さ27ミリメートル。重さは160グラム。インターフェイスは、イーサネット×1、USB×1。電源はDC5V/2A(ミニUSBポート経由)。SIMオプションも提供可能。
利用料金は、初期費用(システム・各機器の初期設定費、バイタルセンサーの機器代金など)と月額基本料のほか、追加オプションによって初期設定費や月額料金が加算される。料金体系は、管理アカウント1ID、バイタルセンサー20台以内、ビーコン10台以内を想定し、これらの数量を超える場合はカスタマイズ対応となる。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
医療機能の維持を可能にした徹底的なハード対策非常時の代替ライフラインはチェック表で管理
元日の能登半島地震で激震に襲われた恵寿総合病院では、地震後も業務を止めることなく、充実した医療を提供し続けた。10年をかけて整備してきた、徹底的なハードとソフト対策のおかげだった。
2024/05/20
-
目まぐるしい状況変化 懸命に向き合った3カ月
市立輪島病院は能登半島地震で被災しながらも、懸命の処置により、運び込まれる負傷者や感染症に苦しむ患者の命をつなぎました。超急性期・急性期を乗り切ると医療需要は急減し、代わって介護機能の維持が深刻な課題に浮上。発災から介護医療院開設までの約4カ月、病院で何が起きたのかを同院事務部長の河﨑国幸氏に聞きました。
2024/05/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方